健康

死産を繰り返す不育症とは?不育症の私が治療で授かった命。

「不妊症」は聞き覚えのある言葉かと思いますが、「不育症」は知らないという方も多いのではないでしょうか。

今回は不育症について自分の体験談を交えながらお伝えしたいと思います。

不育症とは

不育症とはまず単一な診断名ではなく複数の病態の事を表す言い方であるようです。

妊娠はするけれども、妊娠22週以前で流産を繰り返す状態、また死産や新生児早期死亡を繰り返す場合を含めて「不育症」と定義されています。

2回以上の流産や死産を繰り返して、結果として子供が持てない場合は「不育症」である可能性があります。

ただし、不育症だからと言って、必ず流産・死産をするというわけではありません。流産・死産しやすいリスク要因があるということです。

不育症の原因

子宮形態異常

子宮の形態の異常には先天的なものと後天的なものとあります。

後天的なものとして子宮粘膜下筋腫などがあげられます。

凝固異常

抗リン脂質抗体症候群、プロテインS欠乏症、プロテインC欠乏症、第Ⅻ因子欠乏症などの一部では流産や死産を起こしやすい状態となります。これらでは、血液中の凝固因子に異常があり、血の塊である血栓が作られやすい状態となります。

抗リン脂質抗体症候群は自分の免疫が自分の身体を攻撃してしまう自己免疫疾患です。  私自身も血液検査でこの病名を診断され、妊娠中に治療を受けました。

内分泌異常

甲状腺機能が亢進または低下している場合、糖尿病がある場合は流産を引き起こしやすくなってしまいます。

夫婦染色体異常

夫婦どちらかも健康体であっても、均衡型転座などの染色体構造異常がある場合は一定の頻度で染色体異常が作られやすく、流産を引き起こす頻度が高くなります。

不育症の頻度

正確は数値はわからないようですが、毎年妊娠する女性の中で数万人が不育症と診断されるとのことです。なので決してめずらしいものではありません。

不育症とは関係なく、もともと妊娠が確認された場合の10~20%が流産で終わるとのことです。ただし、35歳以上など年齢が上がるにつれて流産のリスクは上昇する傾向にあるようです。

私の辛かった不育症体験談

まず、お伝えしたいのが私は子供が3人いることです。全員妊娠中には治療を受けて授かった命です。何より治療を受けたことにより私は3人もの命を授かることができたのです。

私は結婚後、妊娠3カ月の流産、妊娠4カ月の流産、3人目出産後に3カ月でまた流産を経験しました。

2回目の流産後も医師からは「たまたま運が悪かっただけ。次は大丈夫」との説明を受けました。しかし、特に妊娠4カ月目の流産は私にとってはとても辛いものでした。

妊娠12週以降は後期流産となるので、子供がいないにも関わらず、産後休暇として仕事を8週間(医師の許可があれば6週から復帰可)休まなければなりません。

子供を授かってもいないのに産後休暇と周りに言われるのは精神的に追いやられます。

そんな時、職場の方が心配して連絡をくださいました。流産を繰り返している事を話すと、その方から自分もそうだったから大学病院で検査してもらった方がいいと説明を受けました。

私はそこで初めて不育症という言葉を聞き、検査がある事を知ったのです。すぐに検査に行きました。

検査結果は、「抗リン脂質抗体症候群」。そこで医師から言われました。

次に妊娠したかもしれないと思ったら、その日からバイアスピリン(血流を良くする薬)を飲むようにと。

そしてすぐ病院に行き、次はヘパリン皮下注射(血液の流れを良くする薬)を開始します。

バイアスピリンは1日1回飲むだけでよいですが、ヘパリン皮下注射は1日2回、妊娠35週を迎えるまで毎日自分で打ち続けます。お腹に打つので、妊娠後期になるとお腹は内出血の痕で見るだけで可哀想な状態となります。とても辛いですが、子供の命には代えられません!

ただ、ヘパリンの副作用に骨が脆くなるという事があるようです。出産後は必ず骨密度の検査を受けます。2人目まではギリギリだねと言われてましたが、3人目を産むと私は骨粗鬆症の薬を飲みましょうと言われるレベルでした。

その後の4人目の妊娠は、妊娠に気づくのが遅く妊娠6週目にさしかかった時に病院に行きバイアスピリンを飲み始めたので、残念なことに妊娠3カ月目に流産に終りました。

まとめ

私と同じように不育症に悩む方が世の中にはたくさんおられると思います。この記事を読んでもしかしたら自分もあてはまるのでは?と思われたら、まずは病院に検査を受けに行ってください。

そして、傷ついた心は癒える事はありませんが、たくさん方が流産・死産の悩みから解放されますように。たくさんの命が救えますように。切に願っています。